センターについて

三次地区医療センターは何を目指すのか?

三次地区医師会長 鳴戸 謙嗣
 三次地区医療センターは、県内2番目の医師会立病院として昭和57年4月に当時の開業医師会員の努力により設立されました。その後、医療環境の変化に対応しながら病院機能を整備して参りました。そして過疎化、高齢化が進む中、平成10年4月には更なる機能整備を図り現在地に新築移転いたしました。
 また、設立当初から開放型病院としてかかりつけ医との連携による医療を提供しています。診療はかかりつけ医からの紹介となり、入院患者さんに関してはかかりつけ医と当院医師の共同診療を勧めて参りました。高度な医療機器を整備し、開業医師からの紹介による検査にも対応しているところです。
 その他、人間ドック等健診にも力を入れ三次地域の疾病予防事業の一翼も担っています。団塊世代が高齢化を迎える中、来るべき高齢社会のピークに備え、安心して暮らせる町づくりが求められます。安心のためには、保健・医療・福祉の充実が欠かせないところで、三次地区医師会も様々な事業・活動を行っているところです。その中で、三次地区医療センターは地域の方々に安心を提供できる存在価値のある病院づくりに取り組んでいます。他の関係機関との連携推進を図りながら、医師会立病院として今後も地域医療に貢献していきたいと考えております。折に触れ、皆様方の貴重な声をお聞かせいただきながら、共に安心できる医療システムづくりに取り組めれば幸いです。

三次地区医療センター病院長 安 信 祐 治
 平成10年4月に新築移転して15年が経過しました。この15年間、医師会立病院として、かかりつけ医の先生方から患者さんの検査・入院依頼をお受けし、また、基幹病院である市立三次中央病院で急性期治療を終えられた、特にリハビリテーションを必要とされる患者さんの転院をお受けするといった医療を通じて、地域医療に貢献してきました。しかしながら、一般の医療機関のように外来診察を行っていない事から、三次地区医療センターについてあまりご存じない方もおられるのではないでしょうか。そこで、この15年間を振り返りながら医療センターを紹介したいと思います。
 一般内科の研鑽を積んだ、消化器と循環器の専門医を中心に、広島大学から派遣頂いた糖尿病やリハビリの専門医も加わって、透析も診れる、内科の病院として現在の地に移転してきました。一般病棟に加え、基幹病院だけでは対応できない領域である慢性期病棟やリハビリテーション病棟を合わせ150床を有し、5階は天井を高くとった広々としたリハビリ室となっています。高齢化を迎える三次市においてリハビリの必要性が高まる事を予見し、これに対応する構造となっています。
 設備や機能面では、新築移転してから今日に至るまでに、最新のCT、MRIへの更新、回復期リハビリテーション病棟への移行と365日リハビリの提供、標準化した拡大内視鏡の導入、県から心臓いきいきセンター拝命と心臓リハビリの充実、などの改善に努め、紹介医や紹介されて来られた患者さんに満足頂けるよう診療の質を担保してきました。一方、治療には療養環境の整備も重要と考え、看護師や介護士などのスタッフも改善に頑張ってくれています。
 平成24年3月31日現在で高齢化率31.2%を迎えた三次市では、医療に対する需要がますます高まってきます。このような状況の中で、限られた医療資源を有効に活用していくためには医療と介護の連携が不可欠であり、三次地区医療センターは医師会立という特殊性を活かしながら、期待に応えられる病院として発展したいと願っております。今後とも、皆様方のご支援を賜りますよう宜しくお願い致します。

理念
基本方針
患者様の権利尊重とお願い

■沿 革

昭和57年 4月 1日 三次市粟屋町に三次地区医療センター開院(75床)
(休日夜間救急センター併設)
平成 元年12月19日 放射線室増築(CT・MRI導入)
平成 6年 1月24日 人工透析室開設(4床)
平成10年 4月 1日 粟屋町より十日市東に新築移転し開院(150床)、透析室増床(10床)
平成10年 6月 1日 総合リハビリテーション施設認定
平成14年 4月 1日 言語聴覚療法Ⅱ承認
平成15年 9月 1日 回復期リハビリテーション病棟開設
平成15年10月11日 透析室増床(13床)
平成16年12月 1日 亜急性期病床開設(8床)
平成17年 4月 1日 MRI入れ替え(1.5テスラ)
平成19年 4月 1日 一般病棟10対1入院基本料受理
院内保育所開所
平成21年 4月 6日 内視鏡室改装
平成22年10月 1日 回復期リハビリテーション病棟入院料1受理
地域連携診療計画退院時指導料(Ⅰ)受理
平成23年 2月 1日 療養病棟入院基本料1受理
平成23年 5月18日 CT入れ替え(64列マルチCT)
平成24年 4月 1日 心臓いきいきセンター開所
救急搬送患者地域連携受入加算受理、感染防止対策加算2受理
平成26年10月 1日 地域包括ケア病床開設(16床)
平成27年 1月   無料個別送迎サービス開始
平成28年 6月 院内全LED化
平成28年10月31日 電子カルテ稼働
平成29年 4月 2日 地域医療連携推進法人 備北メディカルネットワーク設立
平成29年 6月 1日 地域包括ケア病床増床(16床から20床へ)

■概 要

診 療 科 内科・消化器科・循環器科・リハビリテーション科・放射線科
受付時間 午前8時30分~午前11時30分
午後13時00分~午後16時00分
他院より紹介診療及び予約診療
病 床 数 一般病棟/49床(内地域包括ケア病床20床)
療養型病棟/50床
回復期リハビリテーション病棟/50床
人工透析/13床
休 診 日 第2・4土曜日、日曜日、祭日(振替休日含む)
12月29日~翌年1月3日
※18時~22時、日曜、休日は「三次地区医師会」運営による
 三次市休日夜間救急センターとして内科・外科の軽症者に対し診療実施
 (外科は日曜祝日の9:00~17:00)
※組織図の上でクリックすれば、大きくして見ることが出来ます。
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